2011年 08月 06日
第5回目ボランティア 神奈川県寒川町へ |
エッ!東北じゃないの?
そう、5回目となるボランティアは東北ではなく、神奈川県寒川町。
茅ヶ崎からバスに乗って行く。結構遠い。
神奈川で何するの?
ここには福島県の原発避難地区から保護された犬、猫が親元に帰るのを待っているセンター・社)UKC JAPAN アニマルレスキューがある。
このセンターの存在を教えてくれたのは、私に今のボランティア団体を教えてくれたAみちゃん。
毎日HPを見るうちにどうしても行ってみたくなった。
もちろん猫派の私である。が、犬にだってもてる。
先日もペットショップで人と目が合うと吠えるというチワワが私をみても吠えないどころか、とても好意的で、飼い主さんに驚かれた。
だから猫の世話をして犬の散歩でもさせてもらおうかな?と思って行ってみたのだが、その数に圧倒された。犬は300頭、猫は60匹くらいが保護されていた。猫たちは新築のシェルターの一室。エアコンがきいた部屋にそれぞれケージに入れられ、飼い主さんがわかっている子達は苗字と名前、年齢、特徴などが書き込まれたプレートをさげている。
犬たちも同じだ。新しいシェルターの何室にもわかれてケージに入れられ生活している。
最初のお仕事は犬に水をやるというものだった。部屋に入った瞬間、何十頭という犬たちがいっせいに吠え始めた。お腹もすいている。喉も渇いている。散歩にも行きたい。遊びたい。そんな気持ちがより大きな声となって部屋中響き渡る。ケージにはきけん!と書かれた子もいた。
犬ボランティははそこそこ人数がいるので、私はすぐに犬のお世話は犬好きにまかせ猫部屋へと向う。
本当に猫部屋は静かだ。平和だ。いくら猫たちが一斉に鳴いたとしてもたかがしれている。エアコンの涼しさがひんやりと心地いい。
まあ、マスクはしよう!手袋もしよう!いくら猫好きだからって、赤ちゃんの時から猫と育っているといったって、こんなに1度に自分の猫以外の猫たちを接するのは初めてだ。
まずはトイレそうじ。ケージのサイズは様々だ。メゾネットタイプの寝る場所は上段にという幸せな子達もいる。大きな体にトイレ、水とごはんの2皿でいっぱいになってしまっている子もいる。
遊びたくてしょうが無い子はケージの前を通っただけで手が伸びる。「ねえ、ちょっと!行かないでよ、私と遊んでってよ!」と言っているようだ。 唯一とれたにゃんこの写真。生後3ヶ月くらいかな?しっぽの先がさぼてんみたくて可愛かった。
もうこの身を悲観しちゃって、ジーッと微動だにもしない子もいる。
いくらシェルターが新しくたって、ずっとケージの中、風邪が蔓延しているのだろうか?くしゃみをする子があっちにもこっちにも。目が目やにでくっつきそうになっている子、寝る場所がなくてトイレの中で寝てしまい、体が汚れている子、生後まだ4ヶ月くらいだろうか?猫じゃらしをケージの中に入れてあげたら、もう夢中でじゃれている子。
ケージの中で子供を産んだ母猫も2匹。手のひらサイズのちびちゃん達がおかあさんのおっぱいに吸い付いている。
あいちゃんという3才と書いてあったが、子猫のように体が小さい子がいた。体は小さいが自己主張は誰よりも凄い!
えっ!ケージの中に鳥がいるの?犬がいるの?と思ってしまうほどの泣き方だ。
思わずあいちゃんに向かって言った。
「あいちゃんさあ、もう少し猫らしくしよう!」って。
こうして相手をしてあげていると機嫌がよくおとなしくしている。そしてまた他の子たちの世話におわれていると突然「○★~◇!▲※■□○★~」
「あいちゃん、わかったわかった、誰もあんたを見捨てたりしないよ!」「きっとすぐに迎えに来るよ!」と声をかける。
なんだか浮世絵にでてくる女の人のような切れ長な目をした白黒の猫がいた。「五十嵐くろ」ちゃん。やせっぽっちで、世をはかなんでいる。
そう、トイレの中をベッド代わりにしていて、体中が汚い。
どうしてもきれいにしたくなった。まずはケージをそうじするために待避所となるケージにくろちゃんを。べつなケージにつかまり、爪がひっかかり、必死で抵抗する。なんとか待避所に移動。その間にケージ、トイレのそうじ。ケージにまずはペットシートを敷き、トイレとして洗い桶にやはりペットシートをしく。毎日はそうじはできていないようだ。2日ぶりくらいだろうか?
さあ、ケージの中はきれいになった。待避所からくろちゃんを出し、抱きかかえ、足の裏を拭こうとするがものすごい抵抗に遭う。仕方なくケージに戻す。ケージの中に手をいれて塗らしたティッシュで身体を拭く。あっという間にティッシュが汚れる。また新しいティッシュと何度も拭いていたら少し態度が軟化した。こうなると私はしつこくなる。徹底してきれいにしたくなった。で、彼女の堪忍袋の緒が切れた。噛まれた。それも思いっきり。
右手人差し指。急いで消毒して、バンドエイドを貼ってもらう。
まあ今までの人生、にゃんこによる流血事件は数知れず。
とは言え、取り替えた水、えさ用のお皿100枚ほどの洗いものは別なボランティアさんに頼み、お昼ご飯をご馳走になり、帰宅の途に。
このランチ時、この施設を運営しているご夫婦の話を聞いた。
2頭を保護し、その家族が判明。施設に受け取りに来たが、2頭ではなく、1頭だけを連れて帰ったとか、また近所の人がこのHPで保護された犬を知り、その飼い主さんに伝えたところ施設に余計なことをするなと抗議をしてきた話などなど。
実際この施設で保護されている子達を見ていると、飼い主さんが判明している子はいい。いつか引き取りに来てくれるであろう。でもそうでない子達はずっとこんな狭いケージの中で一生を終えなければならないのか、そもそもいつまでここにいられるのか?
300頭もいたらボランティア頼みのお散歩だって毎日できるわけではないだろう。
可哀想でならない。
そんな私の思いを知ってか、知らずか、こんな話をしてくれた。
今でも福島県双葉町あたりには何頭もの犬が放置されて、最近では集団グループができ昼間は暑さをさけ木陰に隠れ、夜になるとえさを食べに街中に戻ってくると。ここのご夫婦も時々行って警備をかいくぐりえさをあげて来るそうだ。最近は無理して保護せず、この子達はこのままの方が幸せなのではないかと思うと言っていた。
ちょっとヤンキーな感じのご主人とその妻。でも答えはここのHPを見てすぐに判明した。そう、ご主人はもと組長だったのです!
ところで私の指は翌日腫れあがり、会社の同僚に名誉の負傷!なんて笑って話していたら病院に行け行けコールが湧き上がり、とりあえず薬局に行ったらそこの薬剤師さんにも病院に行かれた方がと勧められ已む無く病院へ。消毒してもらい、抗生物質の薬を処方されました。日ごろからボランティア活動をしている話もしたところ、破傷風の注射を打つように勧められ、注射まで。計3回打たなければならないようで、2回目は1ヶ月後、そして3回目は1年後なのだそうだ。なんだか大事に。。
まあ大事をとって困ることはないだろう。
今でもあの子たちの顔が目に浮かぶ。時々施設のHPをチェックしては飼い主さんに引き取られた話。飼い主さんが会いに来てくれた話。一時預かりの里親さんの元に行った話を読んでは一安心している。もしこのブログを読んだ方で一時預かりしてもいい、ボランティアに行ってみようと思われた方はどんどんご参加ください!
そう、5回目となるボランティアは東北ではなく、神奈川県寒川町。
茅ヶ崎からバスに乗って行く。結構遠い。
神奈川で何するの?
ここには福島県の原発避難地区から保護された犬、猫が親元に帰るのを待っているセンター・社)UKC JAPAN アニマルレスキューがある。
このセンターの存在を教えてくれたのは、私に今のボランティア団体を教えてくれたAみちゃん。
毎日HPを見るうちにどうしても行ってみたくなった。
もちろん猫派の私である。が、犬にだってもてる。
先日もペットショップで人と目が合うと吠えるというチワワが私をみても吠えないどころか、とても好意的で、飼い主さんに驚かれた。
だから猫の世話をして犬の散歩でもさせてもらおうかな?と思って行ってみたのだが、その数に圧倒された。犬は300頭、猫は60匹くらいが保護されていた。猫たちは新築のシェルターの一室。エアコンがきいた部屋にそれぞれケージに入れられ、飼い主さんがわかっている子達は苗字と名前、年齢、特徴などが書き込まれたプレートをさげている。
犬たちも同じだ。新しいシェルターの何室にもわかれてケージに入れられ生活している。
最初のお仕事は犬に水をやるというものだった。部屋に入った瞬間、何十頭という犬たちがいっせいに吠え始めた。お腹もすいている。喉も渇いている。散歩にも行きたい。遊びたい。そんな気持ちがより大きな声となって部屋中響き渡る。ケージにはきけん!と書かれた子もいた。
犬ボランティははそこそこ人数がいるので、私はすぐに犬のお世話は犬好きにまかせ猫部屋へと向う。
本当に猫部屋は静かだ。平和だ。いくら猫たちが一斉に鳴いたとしてもたかがしれている。エアコンの涼しさがひんやりと心地いい。
まあ、マスクはしよう!手袋もしよう!いくら猫好きだからって、赤ちゃんの時から猫と育っているといったって、こんなに1度に自分の猫以外の猫たちを接するのは初めてだ。
まずはトイレそうじ。ケージのサイズは様々だ。メゾネットタイプの寝る場所は上段にという幸せな子達もいる。大きな体にトイレ、水とごはんの2皿でいっぱいになってしまっている子もいる。
遊びたくてしょうが無い子はケージの前を通っただけで手が伸びる。「ねえ、ちょっと!行かないでよ、私と遊んでってよ!」と言っているようだ。
もうこの身を悲観しちゃって、ジーッと微動だにもしない子もいる。
いくらシェルターが新しくたって、ずっとケージの中、風邪が蔓延しているのだろうか?くしゃみをする子があっちにもこっちにも。目が目やにでくっつきそうになっている子、寝る場所がなくてトイレの中で寝てしまい、体が汚れている子、生後まだ4ヶ月くらいだろうか?猫じゃらしをケージの中に入れてあげたら、もう夢中でじゃれている子。
ケージの中で子供を産んだ母猫も2匹。手のひらサイズのちびちゃん達がおかあさんのおっぱいに吸い付いている。
あいちゃんという3才と書いてあったが、子猫のように体が小さい子がいた。体は小さいが自己主張は誰よりも凄い!
えっ!ケージの中に鳥がいるの?犬がいるの?と思ってしまうほどの泣き方だ。
思わずあいちゃんに向かって言った。
「あいちゃんさあ、もう少し猫らしくしよう!」って。
こうして相手をしてあげていると機嫌がよくおとなしくしている。そしてまた他の子たちの世話におわれていると突然「○★~◇!▲※■□○★~」
「あいちゃん、わかったわかった、誰もあんたを見捨てたりしないよ!」「きっとすぐに迎えに来るよ!」と声をかける。
なんだか浮世絵にでてくる女の人のような切れ長な目をした白黒の猫がいた。「五十嵐くろ」ちゃん。やせっぽっちで、世をはかなんでいる。
そう、トイレの中をベッド代わりにしていて、体中が汚い。
どうしてもきれいにしたくなった。まずはケージをそうじするために待避所となるケージにくろちゃんを。べつなケージにつかまり、爪がひっかかり、必死で抵抗する。なんとか待避所に移動。その間にケージ、トイレのそうじ。ケージにまずはペットシートを敷き、トイレとして洗い桶にやはりペットシートをしく。毎日はそうじはできていないようだ。2日ぶりくらいだろうか?
さあ、ケージの中はきれいになった。待避所からくろちゃんを出し、抱きかかえ、足の裏を拭こうとするがものすごい抵抗に遭う。仕方なくケージに戻す。ケージの中に手をいれて塗らしたティッシュで身体を拭く。あっという間にティッシュが汚れる。また新しいティッシュと何度も拭いていたら少し態度が軟化した。こうなると私はしつこくなる。徹底してきれいにしたくなった。で、彼女の堪忍袋の緒が切れた。噛まれた。それも思いっきり。
右手人差し指。急いで消毒して、バンドエイドを貼ってもらう。
まあ今までの人生、にゃんこによる流血事件は数知れず。
とは言え、取り替えた水、えさ用のお皿100枚ほどの洗いものは別なボランティアさんに頼み、お昼ご飯をご馳走になり、帰宅の途に。
このランチ時、この施設を運営しているご夫婦の話を聞いた。
2頭を保護し、その家族が判明。施設に受け取りに来たが、2頭ではなく、1頭だけを連れて帰ったとか、また近所の人がこのHPで保護された犬を知り、その飼い主さんに伝えたところ施設に余計なことをするなと抗議をしてきた話などなど。
実際この施設で保護されている子達を見ていると、飼い主さんが判明している子はいい。いつか引き取りに来てくれるであろう。でもそうでない子達はずっとこんな狭いケージの中で一生を終えなければならないのか、そもそもいつまでここにいられるのか?
300頭もいたらボランティア頼みのお散歩だって毎日できるわけではないだろう。
可哀想でならない。
そんな私の思いを知ってか、知らずか、こんな話をしてくれた。
今でも福島県双葉町あたりには何頭もの犬が放置されて、最近では集団グループができ昼間は暑さをさけ木陰に隠れ、夜になるとえさを食べに街中に戻ってくると。ここのご夫婦も時々行って警備をかいくぐりえさをあげて来るそうだ。最近は無理して保護せず、この子達はこのままの方が幸せなのではないかと思うと言っていた。
ちょっとヤンキーな感じのご主人とその妻。でも答えはここのHPを見てすぐに判明した。そう、ご主人はもと組長だったのです!
ところで私の指は翌日腫れあがり、会社の同僚に名誉の負傷!なんて笑って話していたら病院に行け行けコールが湧き上がり、とりあえず薬局に行ったらそこの薬剤師さんにも病院に行かれた方がと勧められ已む無く病院へ。消毒してもらい、抗生物質の薬を処方されました。日ごろからボランティア活動をしている話もしたところ、破傷風の注射を打つように勧められ、注射まで。計3回打たなければならないようで、2回目は1ヶ月後、そして3回目は1年後なのだそうだ。なんだか大事に。。
まあ大事をとって困ることはないだろう。
今でもあの子たちの顔が目に浮かぶ。時々施設のHPをチェックしては飼い主さんに引き取られた話。飼い主さんが会いに来てくれた話。一時預かりの里親さんの元に行った話を読んでは一安心している。もしこのブログを読んだ方で一時預かりしてもいい、ボランティアに行ってみようと思われた方はどんどんご参加ください!
by akirameneesan
| 2011-08-06 00:00
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